家造りに適したポイントが満載! 熊本県の木について徹底解説

家造りに適したポイントが満載! 熊本県の木について徹底解説

家を建てることを考えている人は木造住宅にするか、他の方法にするか、と一度は考えるのではないでしょうか。このコラムでは、熊本で家づくりを考える人に木造在来工法の評価の高さや、熊本ならではの木材の特徴についてわかりやすく解説していきます。

ぜひ最後まで読んで快適な家を建てるための参考にしてください。

そもそも木造住宅ってどうなの?

ここでは日本国内における木造住宅の位置づけについて解説していきましょう。

持家なら70%以上は木造在来工法!

「木造在来工法ってちょっと古臭い?」「地震を考えたら鉄筋コンクリートの方が良いかな?」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、実は日本で新築される持家の多くは木造在来工法で作られています。2019年に住宅金融支援機構が出したデータによると、1988年から2018年の30年間の中で、最も落ち込んだ1994年でも60%を超えています。その後は緩やかな上昇を続け、2018年には71.6%となっています。つまり持家で住宅を建てる人の多くは、木造在来工法を選んでいることが明確にわかります。

木造住宅は地震にも強い!

日本は地震大国ですから、家を建てるなら地震に強い家にしたい、と誰もが望むでしょう。

ぼんやりした印象だと、木造住宅より鉄筋コンクリートの方が災害に強そうなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。

地震が起こった場合は重い家ほど揺れる傾向があるので、鉄筋コンクリートより軽い木造住宅はむしろ地震に適していると言えます。また、木材は曲げる力にも強く、鉄筋コンクリートには見られないある程度変形しながら曲げようとする力に耐える能力もあるのです。

2011年の東日本大震災以降、日本人の地震に対する意識は大きく変わっています。それでも、前の項目で紹介したデータでは木造住宅は増え続け、鉄筋コンクリートは明確に減っています。つまり多くの人が地震への備えを考えたうえでも、木造住宅を選んでいると言ってよいでしょう。

熊本の家づくりについて考えよう!

ここでは熊本で家を建てる時、木材を使う優位性や、熊本の木材の特徴などを紹介していきましょう。

熊本には豊富に木材があります

熊本県は九州では福岡に次ぐ都市のイメージもありますが、県土の60%以上は森林地帯が占めています。

農林水産省の発表によれば、熊本県の木材生産量は国内で第4位、面積が大きい北海道が突出していますが、2位の宮崎県、3位の岩手県とは大きな差はありません。

住宅の材料になる木材としてはスギとヒノキが中心で、林野庁の木材統計によれば、国産材の生産量でスギ、ヒノキのどちらも全国4位に上がっています。

熊本のスギとヒノキの種類や特徴

ここでは熊本のスギとヒノキの種類と特徴を紹介しましょう。

熊本の小国杉

熊本の小国町は、温暖な九州の中でも山間部に位置しているので冬の寒さが厳しい特徴があります。小国杉はこの寒暖差によって比重が高く木目も詰まっていること、品質のばらつきが少ないことなどから建築材料として高く評価されています。

  • アヤスギ…樹幹がまっすぐで曲がりが少ないこと、心材色に赤みがあることや板にした時の笹目が美しいこと、強度も高いことなどから住宅建築にとても適しています。
  • ヤブクグリ…強度も粘りもあることから、板材や横架材に最適です。赤みの多さや木目の細かさなどから、湿気や害虫への耐久性が高いのもメリットです。また、成長が早いので供給が安定しやすいのも利点と言えるでしょう。

熊本のヒノキ

熊本はヒノキの生産量も高い県です。ヒノキは常緑針葉樹の一種で、肌目のきれいさや木目模様の美しさ、香りの良さなどから高い人気を持っています。また、シロアリなど害虫に強いので住宅に非常に適した材料です。

  • ナンゴウヒ…全国でも阿蘇周辺にしか分布しないヒノキです。その他のヒノキに比べて、硬さと香りの良さがあるうえに柔軟性の高さも持っています。心材部分の色合いの美しさや根元の曲がりが少ないこと、徳利病に強いことなど建材として非常に優れた性質があります。

まとめ

日本における木造在来工法の位置づけや、熊本の木の特徴などについてまとめました。要約すると以下のようなことが言えます。

  • 日本では木造在来工法は新築持家の大きな比率を占めている
  • 新築で木造在来工法は増加傾向にある
  • 木造家屋は地震に強い!
  • 熊本は全国でも上位の木材生産量を誇っている
  • 熊本のスギ、ヒノキにはオンリーワンの特徴もあり、魅力がいっぱい!
  • このような点を踏まえれば、熊本で家を建てるなら、県産の木材を使った在来工法を選ぶのがベストと言えるでしょう。

熊本市東区長嶺南にある有限会社 金子典生工房は、地元熊本の木材の特徴を生かして、安全で良質な住宅建築を行っています。熊本県産材を意識的に住宅に使うことは地域産業の活性化につながりますし、自然素材を使えばシックハウス症候群のリスクも減らして健康的な暮らしができます。

熊本で住宅建築を考えている人は、県産材を使って安心の家づくりを行っている金子典生工房にお任せください。